医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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92.糖尿病治癒後の糖尿病網膜症

92.糖尿病治癒後の糖尿病網膜症

 目の前にゴミが飛んで見えるようになったので眼科へ行ったところ、レーザー治療を受けました。元々はよく見える目だったのにレーザー治療を受けるようになってから、視力が低下してきています。担当の先生に理由を尋ねると糖尿病のためだと言われます。糖尿病は若い頃なりましたが、もう血糖値も高くなく飲み薬も飲んでいません。糖尿病はもう治ったのにどうして今頃糖尿病のせいだと言われてしまうのでしょうか。理解できません。別の眼科へ行った方が良いでしょうか。(52歳男性)

 頻度は多くありませんが、糖尿病が治ったと思うほど血糖値が改善した後、数年から十数年してから糖尿病網膜症が発症することがあります。患者さんは恐らくこのタイプと推測されます。明らかに治療を要するほどの高血糖状態が続くと、その時の事を身体の器官(この場合は眼)が覚えていて、長い期間を経てから糖尿病合併症として眼底出血が起こると考えられています。しかし、あまり詳しい機序はわかっていません。糖尿病網膜症は糖尿病眼合併症の中でも、重症化すれば失明する可能性もある合併症で注意が必要です。また複数回のレーザー治療を必要とすることもあります。さらに初老期には、調節力減退が起こり裸眼の視力が自然に悪くなったり老眼がでたりすることもあります。もちろんレーザー治療の副作用として視力が下がる場合も、またレーザー治療をしていても網膜症が進行してしまい、結果として視力が落ちることがあり得ます。セカンドオピニオンを聞くことも悪いことではありませんが、お話を聞く限りでは間違った診療をしているとは思いません。今後もしっかりとした治療が必要です。また糖尿病についても、完全に治療を終了してしまわずに時々内科でチェックしてもらうことをお勧めします。

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