医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

TEL.052-613-4001   〒457-0808 名古屋市南区松下町1丁目1番地

85. 糸状角膜炎 201406

85. 糸状角膜炎 201406

 1か月前頃、目がごろごろしてきたので眼科へ行きました。いつもはドライアイに対する目薬ですぐに楽になるのですが、今回は良くなりません。病名は「糸状角膜炎」ということでした。一度は治ってきたようにも思ったのですが、1か月たってもまだ異物感が強いです。原因は何でしょうか。他の目医者さんに行ったほうが良いでしょうか。(30歳女性)

 見てわかる通り角膜の表面は涙で覆われていて非常にきれいな外側に凸の丸みをしています。糸状角膜炎は角膜の表面に突起のようなものがいくつかできてでこぼこの部分がある状態です。角膜は皮膚と同じように、新しい細胞が中側から徐々に上がってきて最表面に達し、古くなった表層の細胞は脱落するということを繰り返しています。皮膚から垢が出るのと同じように古くなった細胞は涙とともに洗い流されています。この入れ替わりが何らかの理由でうまくいかずに顕微鏡で観察すると糸のような突起物が形成されています。原因は不明です。ドライアイに併発する場合や、瞼の開閉がうまくいっていないような状態、つまり動眼神経麻痺や顔面神経麻痺ややけどなどで瞼がとじにくいような場合や寝たきりの状態などで起こりやすいです。糖尿病などの全身疾患や内服薬が原因とされる場合もあるようです。目薬による治療のほかに経過を見ているだけで治ってしまうこともありますが、なかなか治らない場合もあります。糸状の突起物をピンセットや綿棒でとってしまう方法もよくおこなわれます。一度角膜表面に傷ができてしまいますが効果的です。突起物を取ることを何回か繰り返しているうちに治ることが多いです。涙点プラグ(このサイト原稿42)を入れてドライアイを治すようにするのも効果的です。また、コンタクトレンズをのせておくことも有用です。ただコンタクトレンズはお金がかかりますから、最初に行われる治療とはならないことが多いです。まだ、1か月ということですし、いろいろな治療方法を試されてはいらっしゃらないようですから、転医されるのはもう少し先がよいと思います。担当の先生に今後の治療方針をよく聞いて、いろいろな治療法を試してみることをお勧めします。

« »