医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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81. 帯状角膜変性 201402

81. 帯状角膜変性 201402

 私の父は、眼に炎症を何回か起こしたことがあり、それ以来眼科に通院しています。最近になり炎症は起こしていないようですが、視力が低下してきていて白内障のためと説明されています。先日、担当の先生から、「帯状角膜変性」と言われたそうです。くろめが白くなっているそうです。なんでも、カルシウムがくっついてしまうとか。このままどんどん白くなって見えなくなってしまうのでしょうか。原因は何ですか。治療方法や、日常生活で注意する点があれば教えてください。(32歳女性)

 帯状角膜変性は、リン酸カルシウムが角膜に沈着していくものです。多くの場合は時計で言うと3時や9時の水平位置の周辺部分から中央に向かって白い混濁が伸びていきます。原因は全身的な理由と眼の病気による場合があります。全身的なものは腎臓の病気や副甲状腺機能亢進症やサルコイドーシスという病気などで血中のカルシウムが多くなっている場合です。眼に原因がある場合は、ぶどう膜炎という病気などで慢性に炎症を起こす方や網膜剥離の手術をしてその時に眼の中に油を入れた方などに起こります。しかし、原因がよくわからない場合もよくあります。まずは、血液中のカルシウムが高くなっていないかを調べてもらって、もしカルシウムが高くなっていれば内科の先生にそれを治してもらう必要があります。ただ、一度角膜にカルシウムが沈着してしまうと血中のカルシウムが正常になっても帯状角膜変性が治らないこともよくあります。日常生活で注意することは特にありませんが、原因をよく調べてもらってください。瞳の中央部分まで濁りが来ていない場合には視力低下の原因にはならない場合が多いです。瞳の中央まで病変が及んできた場合には、沈着したカルシウムを剥がす治療法があります。一つは薬を使って剥がしやすくしておいてからメスなどそぎ取る方法で、もうひとつはレーシックなどに利用するレーザーの機械で角膜の表面を削ってしまう方法です。剥がした後はそのままでは痛いのでソフトコンタクトレンズをつけておき目薬の治療が必要になります。術後に視力が回復することが多いですが、屈折状態が変わってしまうことがあります。帯状角膜変性は、それほど速く進行しないことも多いですが、定期的な経過観察が必要です。

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