医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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73. 強膜炎・上強膜炎(しろめの充血がひきません) 201306

73. 強膜炎・上強膜炎(しろめの充血がひきません) 201306

 先日、目の充血が続いて痛みもあったため、眼科を受診したところ、上強膜炎と言われました。以前にもなったことがあります。リウマチがないかと聞かれたのですが、ありません。お酒の飲み過ぎ?のための数値が高いと言われていますが、それ以外は健康診断でも全く引っかかりません。眼科の先生は、あまり原因はわからないが時には膠原病が関係しているかもしれないと言われました。目薬をもらって痛みはひきましたが、充血はまだ続いています。このままでよいでしょうか?何か重症な病気でもあるのでしょうか?(45歳、男性)

 強膜とは、眼球を包んでいる比較的固い組織で、透明な角膜から続き眼球の後ろ3分の2を覆い眼球としての形態を保持するものです。眼球の最表面である組織の炎症である結膜炎よりも少し深いところの炎症が上強膜炎で、さらに深部の炎症が強膜炎です。強膜炎では上強膜炎を併発しており、どちらもそれほど多い疾患ではなく、原因が特定できないことも多いため厳密に区別することが難しい病気です。上強膜炎の方が痛みは軽く、予後良好な疾患で、多くは原因不明ですが、まれに関節リウマチなどの膠原病や血管炎の一症状として認められることがあるとされます。強膜炎は痛みが強く、約半数に全身的な基礎疾患が認められ、最も多いのは関節リウマチです。治療がうまくいかない場合には失明することもあります。上強膜炎を強膜炎の軽症型とするのは正しくないとされます。上強膜炎では、ステロイドの点眼でよくなることが一般的ですが、強膜炎では、ステロイドの内服が必要となります。強膜炎では、治療しているにもかかわらず強膜が壊死して薄くなり穴があいてしまう場合があります。初期には正確には区別できないこともよくあり、経過から判断することがよくあります。相談者の場合には、上強膜炎の様ですからそれほど心配しなくてもよいでしょうし、また、原因が特定できないことがほとんどですから、今のまま通院を続けていれば問題ないかと思います。

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