医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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70. 円錐(えんすい)角膜(くろめが飛び出る病気って?) 201303

70. 円錐(えんすい)角膜(くろめが飛び出る病気って?) 201303

 最近かなり見えにくくなってきたので、メガネ屋さんに行きましたところ、視力が出にくいので、眼科受診を勧められました。眼医者さんでは、円錐角膜と言われました。右眼が強い乱視になっていて、くろめが飛び出てくる病気ということでした。ハードコンタクトレンズを勧められましたが、つけないといけないでしょうか?今のところ見えにくいだけなのですが、いずれは痛くなったりするのでしょうか。他に治療方法はないのでしょうか。(23歳、男性)

 円錐角膜は角膜を構成する細胞層に異常をきたし、前方に突出した形になってしまう病気です。欧米では女性に多いとされますが、日本では男性の方がやや多いとされます。20歳代で発見されることが多いですが、進行は人により様々であると言われています。原因不明の病気ですが、まれに遺伝性のものがあり、アトピー性皮膚炎の方には合併しやすいと言われます。多くは両眼性ですが、進行には左右差があるのが普通です。円錐角膜では角膜が変形していくため、不正な乱視になります。乱視が軽度なうちは、メガネでも矯正が可能ですが、進行すると強い乱視となり、ハードコンタクトレンズでなければ矯正できなくなります。また、ハードコンタクトレンズをつけておくことが、進行予防にもなると考えられています。さらに進行すると特殊なハードコンタクトレンズも装用できなくなってしまいます。経過中には、急性角膜水腫といって角膜が急に水ぶくれの状態になることがあります。こうなると痛みが出ますが、通常は特殊な治療をせずとも角膜水腫の前の状態にある程度回復します。失明することはありませんが、進行すると矯正視力が出にくくなります。コンタクトレンズ装用ができなくなったり、矯正視力が出にくくなったりした場合に、視力を回復させるには手術治療が必要となります。最終的には角膜移植しかありませんが、近年では、角膜内リング挿入という手術や角膜クロスリンキングという新しい手術も試みられるようになってきました。

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