医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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68. 角膜潰瘍 201301

68. 角膜潰瘍 201301

 先日、母親の目が赤くなって眼科を受診したところ、角膜潰瘍と言われました。特にケガをした記憶が無いのですが、くろめが深くえぐれてしまっているとのことでした。2種類の目薬をいただいてさしていますが、すでに1週間が経ち2度受診しました。まだあまり良くならないようで、充血があり異物感を訴えます。眼科の先生はあまり詳しく教えてくれないのですが、ゴミが入ったりぶつけたりしていなくても勝手にえぐれてしまうことってあるのでしょうか。インターネットで調べると後遺症も残るようなことも書いてあり、心配です。(28歳、女性)

 一般に角膜潰瘍とは、角膜(くろめ)の上の方だけではなくて中の方までえぐれてしまったものを言います。おっしゃるように異物が刺さったり、鋭利なもので傷をつけたりした後に細菌がくっついて潰瘍ができることがあります。ケガの既往が無くても細菌に対するアレルギーの反応で角膜潰瘍となったり(一般にカタル性角膜潰瘍と呼ばれます)、慢性関節リウマチなどの膠原病の場合には免疫の異常により広範囲に潰瘍ができたりする場合があります。また、コンタクトレンズ(以下CLと略します)装用者では、自然に潰瘍(角膜浸潤)ができてしまう場合があります。これは酸欠や機械的な刺激とアレルギーが影響していると考えられます。またCL装用者では小さい傷が出来てから病原菌が入って潰瘍ができることがあります。角膜潰瘍では、原因にあった治療をします。病原微生物による場合には抗微生物剤や角膜保護剤の点眼を用います。免疫やアレルギーの関与が強い場合にはステロイド剤の点眼を併用することがあります。潰瘍部分をこすってから病原菌を見つけようとすることもあります。ただ、原因がはっきり断定できないことがあり、この場合には治療をしながら診断を進めていくことになります。角膜潰瘍では、その部分の角膜に瘢痕を残し、不正な乱視の原因になり永久の視力障害を残すことがありますので、早期の診断と治療が大切です。今後も完治するまでしっかり通院してください。ステロイドの点眼など副作用の強い目薬が処方されている場合がありますので、調子がよいからと言って診察を受けずに目薬をさし続けることは絶対にしないようにしてください。

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