医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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65. 後発白内障 201210

65. 後発白内障 201210

 71歳になる私の母親の眼のことです。1年ほど前に右眼の白内障の手術をしましたが、最近見えにくくなってきたとのことで、久しぶりに私も付き添って、母の眼科の診察に伺いました。すると、後発白内障と言われ、レーザーで手術が必要と言われました。手術してまだ1年あまりなのですが、そんなに早くまた問題が起きてくるものなのでしょうか。反対の左眼は、他院で手術してもらってすでに10年が経つのですが、見えにくいとは言いません。どうして右眼だけさらなる治療が必要になってしまったのでしょうか。1年前の手術に何か問題があったのでしょうか?レーザーの手術は数分で終わるとのことでしたが、受けてもかまわないでしょうか。(42歳、男性)

 現在の白内障の手術は、水晶体という濁った組織を取り去って眼内レンズを入れるものです。通常この濁った水晶体の全てを取り去ってしまうわけではなく、水晶体のまわりの薄皮(水晶体嚢と呼びます)は眼内レンズを包み込むように、深いお皿状に残します。この残しておいた水晶体嚢に濁りが生じて見えにくくなった場合を後発白内障と言います。厳密な意味では、時間的な問題はあるにしろ白内障の手術をするとほぼ100%いずれは後発白内障になります。程度の問題といえます。ただし、術後の炎症が強い場合や術中合併症があった場合には数週間から数カ月で後発白内障が生じてしまう場合があります。また、眼内レンズの性質によっては、後発白内障が発生しやすいタイプのものがあります。白内障の手術中に水晶体の細胞の取り残しが多かった場合も早く発生する可能性があります。手術した先生に何か問題があったのか聞いていただければよいと思います。ただし、1年以内に生じてしまった場合でも特にこれといった原因が特定できない場合の方が多いと思います。また、後発白内障の手術は一般的にはレーザーを数分あてるだけで、簡単に済むものです。翌日には白内障手術後の見易い状態に戻っていますので、安心して後発白内障の手術をお受けになってください。レーザーによる後発白内障手術でなく、実際に器具を眼の中に入れて行う場合もありますので、この場合はどうしてそうしなければならないのかを主治医にお聞きになるのが良いと思います。

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