医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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55. 内反症(ないはんしょう)って? 201112

55. 内反症(ないはんしょう)って? 201112

 1歳になる息子ですが、よく涙目になります。時々メヤニが多くなって眼科を受診すると、内反症と診断されました。まつ毛が黒目に当たっているとのことで、様子を見ていって、 あまり改善しないようなら手術が必要だと言われました。手術しないと治らないのでしょうか?いつもは息子もあまり気にならないようで、こすったり触ったりしていません。 メヤニが出なければそのままでも良いのではないかと思っていました。現在は少し涙っぽいだけなので、放っておいてはいけませんでしょうか?(29歳女性)

 内反症(ないはんしょう)とは、まつ毛やまぶたが目の内側に倒れ込んで、まつ毛が角膜にあたり傷がつくものです。まつ毛だけが内側に倒れているものが睫毛内反(しょうもうないはん)、 まぶたまで倒れ込んでいるものを眼瞼内反(がんけんないはん)と呼び、総称して内反症といいます。乳幼児では軽度の睫毛内反は珍しくない病気です。乳児では多くの場合経過観察で よいと思います。まつ毛が硬くなってきて、角膜の傷が重篤な場合には、視力の発達に影響がありますので手術が必要になります。手術は古くは故意にやけどを作って瘢痕化させるものが ありましたが最近はあまり行われていないと思います。皮膚を切開するものが一般的ですが、乳幼児の場合には全身麻酔が必要になります。角膜の傷が重症でなく視力の発達にも影響が ない場合には、数か月に1回程度は眼科専門医に経過観察していただくのが良いと思います。手術治療が必要になる場合は少ないです。一方、高齢者になると眼瞼内反が多くなります。 これはまぶたの構造を保っている支持組織が加齢により緩んできてしまうものです。まぶたが内側に倒れないようにテープで固定しておくのも治療方法の一つですが、長期にテープを 使用すると皮膚がただれることや外見上格好が悪いことなどから、根治療法としては手術治療となります。乳幼児の内反症とは違って自然に治ることはありません。切開して緩んだ組織を つなげ直す手術や糸で縛ってしまう手術があります。どちらも局所麻酔で済みますし、後者であれば非常に短時間で済みます。

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