医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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50. 目の救急処置その2(薬物) 201107

50. 目の救急処置その2(薬物) 201107

 先日、息子が運動会の時に、地面に引いてあるラインの粉を触った手で目をこすってから、充血して痛がったため、慌てて眼科を受診しました。お医者さんから少し目に傷がついたが 心配ないということでほっとしましたが、診療所へ行くよりも前にすぐに目を洗っておいた方がよいと教えられました。こういうときには、すぐに目医者さんへ行って目薬をつけた方が よいと思っていましたが、間違いでしょうか。後で調べてみると、運動場の白い粉は消石灰で失明することもあるとありました。本当でしょうか。他にも日常生活で目に入れると 大変なことになる物質があれば教えてください。(26歳女性)

 薬物が眼に入って問題になるのは、化学薬傷つまり薬物によるやけどです。アルカリや酸による障害です。強酸も重症になりますが、強アルカリでは治療後にも障害が進行してしまい、 失明状態になることもまれではありません。以前は、運動場のラインは水酸化カルシウム(消石灰)が使用されていましたので、これは強アルカリとなるため、重症の眼障害になることが ありました。しかし最近では、炭酸カルシウムが使用されていますから、失明することはないと考えます。身近にある注意すべき薬物は、セメントやモルタル、カビ取り剤、などが 強アルカリとなるため、要注意です。また、パーマ液や脱毛剤・毛染め液もアルカリとなります。バッテリー液やトイレ用洗剤の一部が強酸である場合がありますから、これも 注意してください。これらの物質が目に少しでも入ってしまった場合には、そのお医者さんが言われたように、眼科を受診するよりも先に、眼を良く洗って下さい。緊急時は水道水で 良いですからホースなどで目の上から水を流してください。水をかけながら目をパチパチまばたきしたり、周りに付着していると思われる物を手でこすり落とすつもりでやってください。 セメントやカビ取り剤などでは、特に大量に、数分間は洗って下さい。その上で速やかに医療機関を受診してください。この初期の洗眼がしてある場合としてない場合では全くその後の 経過が違います。

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