医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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48. 黄斑円孔って? 201105

48. 黄斑円孔って? 201105

 1ヶ月ほど前から右眼の中心部分が見えにくく、黄斑円孔と言われました。早めに手術をと勧められました。どんな病気なのでしょうか。今まで目の病気は、したことがなくて 手術と聞くと心配です。手術以外の治療はないのでしょうか。入院が必要とのことですが、手術は難しいのでしょうか。(55歳女性)

 私たちの眼は、注目したところはよく見えますが、それ以外の周りの部分はぼんやりとしか見えない構造をしています。カメラに例えるとフィルムに相当することころが網膜であり、 その中心部分を黄斑と呼び、視力をつかさどる最も重要な神経細胞の集まりです。特発性黄斑円孔とは、文字通り黄斑部に、月にあるクレーターのような円形の小さい孔が開いてしまう ものです。50歳~70歳代に好発し、発症頻度は1万人に0.3人程度と推測されています。原因は、硝子体の加齢性変化が考えられていますが、男性より女性に多く、その原因は不明です。 早期の場合には視力もよく、自然治癒することもあります。以前はこの病気には治療方法がないと考えられていましたが、20年ほど前から手術治療でよくなることがわかってきました。 しかし、黄斑円孔を発症して時間がたつほどに手術成績が悪くなります。つまり、手術しても1回で治らなかったり、治っても視力がよくならなかったりします。2年以上経過したと考え られる場合には、手術適応にならないと言われています。ですから、ご質問者の場合には早めに手術をお受けになることをお勧めします。手術は、通常長時間は必要とせず、手術中の 痛みはあまりありません。1週間程度の入院が必要で、術後うつ伏せ姿勢をとることがややつらいです。手術後半年ほどで白内障が進行しやすくなるために、白内障手術を同時に行う 場合も多いです。外傷で生じた黄斑円孔は、外傷性黄斑円孔と呼び、自然治癒する症例が多くあり、発症後3~4か月程度はすぐに手術をせずに経過観察することもあります。

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