医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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27. くろめの周りが白いです(老人環と若年環) 200907

27. くろめの周りが白いです(老人環と若年環) 200907

 私の65歳になる父のことです。本人から言われて気付いたのですが、くろめの周りが白くなっています。両眼とも同じような感じです。痛くもかゆくもないといいますし、私が見る 限りでは、充血もしていません。見えにくさも訴えません。本人は去年までこんなことはなかったと言います。何か病気でしょうか。次第にくろめが全部白く濁ってしまうのでしょうか。 放置しておいてよいのでしょうか。(35歳女性)

 これは老人環といわれるもので、心配ありません。角膜(くろめ)の周りに脂質成分が沈着して白色ないし黄白色の環状混濁をきたすものです。角膜の上方または下方から始まり進行 すると全周に及びます。70歳以降では、90%に認められるとされます。年齢とともに角膜の周りに目立つようになりますが、決して中央までは至りません。したがって、視力が落ちる ことはありません。見た目上の問題以外にはこれによる症状は全くありません。したがって、治療の必要も全くありません。ただし、50歳未満に老人環が見られた場合には、全身的な 脂質代謝異常との関連があり、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患の危険性が高いとされています。また、新生児にも青色強膜や巨大角膜、無虹彩症などの先天異常に合併して 見られることがあります。40歳以上に見られたものものを老人環、それ以前のものを若年環や胎生環と呼んでいるようです。老人環と似ているものに角膜潰瘍の瘢痕である場合があり ます。念のために受診して確定診断をしてもらうことは言うまでもありませんね。

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