医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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16. 弱視(じゃくし)とは 200806

16. 弱視(じゃくし)とは 200806

 5歳の子供のことで教えてください。来年小学校に上がるので就学前健診を受けたところ、視力が悪いからとのことで、眼科受診を勧められました。精査したところ、 弱視といわれました。めがねをかけても0.5しか見えないとのことです。弱視というのはどういう意味でしょうか。また、よく見えるようになりますでしょうか。 遠視とも言われ、眼鏡をかけ続けて治療するといわれました。放置しておいてはいけないのでしょうか。(27歳母)

 弱視とは、医学的には斜視や遠視、乱視、左右眼の屈折状態が著しく異なる場合、疾病によるもの、などが原因で視力が正しく発育しなかった場合をいいます。 視力は生まれながら持っている機能ではなく、獲得していく機能です。通常は3歳で、8割方の子供は大人と同じように矯正すれば1.0以上見えます。 弱視という言葉には医学的弱視とは別に、発育障害のみでなくその後の疾病等も含めて何らかの理由で両眼とも視力不良の場合、生活上問題となる0.04以上 0.3未満のものを社会的弱視もしくは教育的弱視と呼ぶ場合がありますから、少し紛らわしいですね。ご相談者の場合には、遠視のために視力がうまく発育 していないようです。放置してはいけません。軽度の遠視の場合には放置しておいても視力が発育することもありますが、現状では視力の発育が不良です。 このような弱視では、両眼視(遠近感や立体感など)もうまく発育していません。教科書的には小学校低学年で、視力の発達はほぼ終了してしまいます。大人に なってから治そうとしても治せません。医学的弱視を治すのは視力の発育が終了するまでの期間だけです。幸い遠視のみのようですから、眼鏡をかけさせる、 もしくはその上に健眼の遮蔽を加えれば、徐々に視力が出てくると思います。将来的にはメガネをはずせる場合もありますし、コンタクトレンズという手もあります。 治せるのは今の時期だけですからしっかりと治療してください。頑張ってください。

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