医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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140. 糖尿病網膜症  201902

140. 糖尿病網膜症  201902

  糖尿病になって10年定期的に通院していましたが、近所の内科の先生が閉院されることになりました。そこで、糖尿病がご専門という新しくできた内科医院へ紹介されて通い始めたところ、すぐに眼科へ行きなさいと言われてしまいました。目は良く見えて全くなんともないですし今までの先生はそんなこと言われなかったのに、眼科にかからないといけないのでしょうか?(62歳、男性)

 糖尿病網膜症は、糖尿病からくる3大合併症の一つで、少し前までは中途失明の原因のトップでした。現在は緑内障の次になりましたが、重症の視力障害をきたす疾病であることを忘れてはいけません。糖尿病網膜症は、網膜という目の底のカメラに例えるとフィルムに相当する網膜という神経の膜に、出血をきたすことから始まります。ただし、網膜にたくさんの出血をきたしても、自覚症状が出ることはあまりありません。大量に出血したり、黄斑部という網膜の中央に出血やむくみをきたしたりしますと、初めて視力が低下します。つまり、後遺症を残すような重篤な状態になってから初めて気づかれるのです。重症になってからは、レーザー治療や手術治療などを行いますが、網膜症が出る前の状態に戻りにくいのが糖尿病網膜症の問題です。ですから、糖尿病と診断されてからは、自覚症状がなくても6ヶ月ごとに眼科検診をお受けになることをお勧めします。新しくかかられた先生の言われる通りです。自覚症状が出てからでは、手遅れになる場合があります。これは、糖尿病の管理が良くても、仮にもう飲み薬を飲まなくても良いくらいに良くなったとしても、網膜症が発症することが知られています。もちろん糖尿病の管理が悪い方の方が網膜症の出現頻度も高くなります。糖尿病では網膜症以外にも、白内障や眼筋麻痺、虹彩炎や緑内障など、他の目の病気も引き起こします。糖尿病については、この疾患Q&AのNo.10 やNo.92も合わせてご参照ください。

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