医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

TEL.052-613-4001   〒457-0808 名古屋市南区松下町1丁目1番地

136. シェーグレン症候群とは何ですか?  201810

136. シェーグレン症候群とは何ですか?  201810

  先日、熱が出てから体がだるくなりました。風邪かと思っていたのですが、すっきり治らないこともあって、総合病院を紹介され受診しました。いろいろと調べていただいたら、シェーグレン症候群の疑いがあるという結論でした。10年来のドライアイで眼科の先生には、お世話になっていたので、そのことをお話ししたところ、「その可能性はありますが、目のドライアイはとても軽症なので、ほかの症状がなければ、あまり深刻にならなくてもよいのではないか」と言われました。シェーグレン症候群というのはどんな病気なのでしょうか?詳しく教えてください。(52歳、女性)

 シェーグレン症候群は、中年女性に好発する、目の乾燥と口の渇きを主症状とする全身性の自己免疫疾患です。ドライアイのために強い乾燥や異物感や視力低下を自覚したり、口が渇いて喋りにくくなったり、食物を食べにくくなったりします。膣からの分泌物も少なくなって性交時の不快や疼痛を感じることがあります。全身的には、発熱したり関節痛が出たり、だるく感じることもよくある症状です。膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎など)に続発して起こる二次性シェーグレンと原発性シェーグレンに分けられます。遺伝は関係ないとされています。現在のところ完治させる有効な治療法はありませんが、ドライアイの治療や人工唾液など症状を改善させる治療は進歩しています。慢性に経過する難病ですが、シェーグレン症候群と診断された人の中にも、ほとんど日常生活に影響せずに済んでいる方も多いので、現状でむやみに心配する必要はありません。確実なドライアイであることを正確に証明すること、唾液が少ないことを正確に証明すること、血液中に特定の抗体価が上昇していることを証明すること、口唇か唾液腺の細胞を採取して特定の顕微鏡像を証明すること、の4つのうち、2つを満たせば、シェーグレン症候群と診断されます。気になるようであれば、確実に診断してもらい、定期的に通院することをお勧めします。しかしながら、症状がほとんどないのであればあまり気にせず、症状がいくつか出てきて日常生活に支障をきたすようになってから、精密検査しても手遅れにはなりません。その眼科の先生の言われる通りだと思います。

« »