医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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133. 網膜振盪症(もうまくしんとうしょう)  201807

133. 網膜振盪症(もうまくしんとうしょう)  201807

   先日、中学校2年生の息子がサッカー練習中に、ボールを右眼にぶつけました。近くの眼科を受診しました。網膜振盪症と言われ、もう2週間通院しています。本人は、直後は少し痛かったり見えにくかったりしたそうですが、今は何ともありません。目薬ももうつけなくてよいと言われていますが、まだ、通院したほうが良いのでしょうか?そもそも網膜振盪症ってどんな病気で、後遺症が残ることもあるのでしょうか?詳しく聞きたいです。(44歳、女性)

 網膜振盪症は、眼を強く打撲した場合に、眼の底の網膜の血行不良を起こした状態です。網膜は周りの健常な部分の色調に比べて赤くなく、やや白色の斑模様に見えます。網膜の比較的広範囲なものから狭い範囲のものまで大きさはさまざまで、また、起こる位置も打撲の仕方によって色々な場合があります。外力による直接の障害が網膜の特に外側の視細胞などに起こることや、脈絡膜という網膜の下の組織に血行不良が起こることによると考えられています。通常は一過性の問題で視細胞が再生して、多くの場合後遺症は残らず、経過を見ているのみで完治します。しかし、打撲の程度によっては、網膜振盪症と併発して網膜出血や硝子体出血があったり、網膜裂孔という網膜の裂け目が生じたりすることがあります。このような場合には止血剤が投与されたり、レーザー治療が行われたりします。また、打撲後壊死という強い外力によりその部分の網膜が機能しなくなってしまう状態もまれにあります。これは視細胞が再生せず、組織が壊死すると考えられています。網膜振盪症と見分けがつかないこともありますので、やはりしばらくは通院することが大切です。

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