医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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129. 眼窩骨折  201802

129. 眼窩骨折  201802

   高校2年生の息子です。野球部の練習中にイレギュラーバウンドを取り損ね、右目に当ててしまったそうです。見え方はそれほど悪くならなかったようですが、少し気分が悪くなり鼻血が出たとのことです。物が二重に見えると言って眼科を受診したところ、眼窩底骨折と言われました。様子をみて場合によっては手術が必要ということでした。どうしたらよいでしょうか?自然に治るものなのでしょうか?(44歳、母親)

 眼窩という眼球の周りにある骨の骨折です。野球のボールや人の膝や肘などで強く眼をぶつけた場合に、眼球に受けた圧力が周りの薄い骨を砕いてしまうと考えられています。眼窩の下側の骨である上顎骨が折れると眼窩底骨折、内側の骨である篩骨が折れると眼窩内側壁骨折と呼びますが、眼窩吹き抜け骨折や眼窩骨折などいくつかの病名が混在しています。割れた骨の間に脂肪組織が挟まる為に眼球がうまく動かない状態になります。このため物がダブって見えます(複視と言います)。ぶつけたのは眼なのに鼻血が出ることもよくある症状です。稀ですが、眼を動かす筋肉が挟まってしまう場合があり、これは緊急に手術が必要です。それを除けば通常は1週間程度様子をみて、眼球の動き具合が改善傾向にない場合、骨折が大きく将来眼球陥凹(目がくぼんでしまう)を起こしてしまうと想像される場合には手術が必要です。強く鼻をかんだり、眼を強く押したりしないように気をつけてください。鼻血も複視もない無症候性の骨折もありますので、正確な診断が望まれます。自然に治ることもありますが、1か月間は、同じところをぶつけないように気をつけて、経過を診てもらってください。

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