医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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119.硝子体注射  201704

119.硝子体注射  201704

   10年来、糖尿病網膜症で眼科医院へ通院しています。数年前に両眼ともレーザー治療を何度も受けて、落ち着いていると思っていたので、2〜3年通院するのをやめていました。最近は右眼だけ見えにくくなってきたので久しぶりに眼科へ行くと、黄斑浮腫と言われて、目に注射をすることを勧められました。目に針を刺すのはとても怖いのですが、大丈夫でしょうか。どんな風に行うのでしょうか。(64歳 女性)

 硝子体注射(しょうしたいちゅうしゃ)のことですね。最近は、とてもよく行われる治療方法の一つです。加齢黄斑変性症や近視性脈絡膜新生血管、そして患者さんのような糖尿病黄斑浮腫の3つの病気に対して、盛んに行われます。使用する薬剤は何種類かありますが、ここでは省略します。黄斑部の浮腫を減らす目的で使用されます。通常は、眼の中の手術を行う場合と同じ要領で、手術室や手術室に準じた清潔区域で、ベッドに仰向けになっていただき、顕微鏡の下で行います。眼の周りや眼の表面を消毒して、眼以外の部分は清潔な布で覆います。消毒の最中は眼にしみるような痛みを感じることがあります。角膜(くろめの部分)から、3〜4mm離れたしろめの部分に、針を刺します。この時に少し痛みを感じることがありますが、我慢できないような強い痛みを感じることは滅多にありません。注射している時間は、ほんの数秒です。終了後は、目薬や軟膏を入れて眼帯をします。眼帯をせずにすぐに目薬を開始することもあります。この場合には、眼の中に入った注射薬のせいで、目の前に飛蚊症を自覚したり、小さいあわ粒が見えたりすることもあります。注射後は翌朝、診察を受けるべきです。それまでには、多少の異物感や違和感を生じることもありますが、強い痛みはないのが通常です。硝子体注射による合併症は、極めて稀に心筋梗塞や脳血管障害といった重篤なものが挙げられますので、既往症がある方は注意が必要かもしれません。眼科の主治医の先生と相談してください。また、およそ3000人に一人程度は、白内障などの眼内手術と同様に、眼内に細菌入り込んでしまうことがあり(術後眼内炎と呼びます)、注意が必要です。注射後に、視力が急激に下がったり、強い痛みを感じたりした場合には、術後眼内炎になっている可能性がありますので、緊急に主治医の先生を訪ねてください。

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