医療法人とつか眼科

名古屋市南区にある眼科クリニック。とつか眼科。

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83. 乱視(らんし)って何ですか? 201404

 小学校1年生の男の子です。学校の視力検査で異常を指摘されて、受診のお勧めをもらってしまいました。すぐに校医の先生のところで検査すると「近視性乱視」とのこと。少し乱視が強いそうですが心配いらないと言われました。メガネはまだ不要とのことでした。昔からよくわからないのですが、乱視ってなんですか?二重に見えてしまうことですか?放置していて進行するということはないのでしょうか?(30歳女性)

 乱視は言葉で書きますと少し難しいですが、まずものが見える仕組みを想像してください。物体の像が自分の眼の奥底にある網膜に焦点を結びます。子供の頃、太陽の光を虫メガネで集光させて黒い紙を燃やしたイメージです。虫メガネが太陽に正しく垂直になっていて、紙に小さい丸い光が集められればよく紙が燃えましたね。一方集められた光が紙に斜めに当たると、光は丸くなく楕円形だったり小さな金魚のような形になったりします。こうなると紙は燃えません。これが乱視の状態です。つまり直交する2つの光で考える(十字架のような光を想像してください)と、縦方向の光が正しく網膜に集光しても、横方向の光がピンボケになっているような状態のことです。全体としての焦点が網膜より手前にあると「近視性乱視」、網膜より後ろにあると「遠視性乱視」となります。人間の眼でレンズの役割をしているのは角膜と水晶体ですが、角膜の方が役割としては大きいので、人の眼の乱視の多くは角膜が作り出す角膜乱視です。もちろん水晶体脱臼や白内障など、水晶体の病気でも乱視は起こり、その場合には水晶体乱視と呼びます。近視性乱視では遠方にある物体の像がダブるような感じに見えたりはっきり見えなかったりします。角膜乱視は程度の差こそあれ、誰でもあるようなもので、病的な乱視でなければ心配ありません。ただ、角膜乱視はゆっくりですが一生変化し続けるともいわれています。眼科で精密検査して円錐角膜(Q&A No.70を参照)などの角膜疾患や他の病気がないか見てもらっていればよいと思います。レーシックなどの近視矯正手術では、数年たってから円錐角膜と同じような病気が起こることがありますので、注意してください。

82. 黄斑(おうはん)変性(へんせい) 201403

 先日、私の母が白内障の手術をすることになったのですが、「黄斑変性」がありそうなので視力回復が思わしくない可能性があるといわれました。「黄斑変性」って何でしょうか。どうして手術をしても視力が出ない可能性があるのでしょうか。教えてください。白内障手術をしないほうがよいのでしょうか?やっても視力が出なければやらないほうがよいのではないかと思ってしまうのですが。手術は1か月以上先のことなので、断ってはいけないでしょうか。(40歳女性)

 すべてのものを見る場合、光が最終的に黄斑に集まって像をとらえています。眼球の中では非常に重要な場所と言えます。「黄斑変性」という名前は、この黄斑に何らかの変性所見がある場合に用います。最近話題の「加齢黄斑変性症」や糖尿病網膜症などの眼底に出血する病気、黄斑円孔(この携帯サイト原稿No.48参照)、網膜上膜(携帯サイト原稿No.33参照)、中心性漿液性網脈絡膜症(携帯サイト原稿No.61参照)あるいは続発性に生じた黄斑浮腫など、色々な病気の後の状態であることが多いです。これらの病気で黄斑部分が障害されて視細胞が傷んでしまうと、光を十分にとらえることができません。白内障の手術をして網膜に光が十分に届くことになったとしても、黄斑の機能が衰えてしまっているとよく見えないことになってしまいます。また、加齢黄斑変性や何らかの疾患によって生じた黄斑浮腫などは、眼の手術をすることによって悪化する危険があります。現状は、白内障のために医師側も患者さんの黄斑の機能を100%診断できていませんが、どのような状態が推測されて、白内障を手術することでどのような影響が考えられるのかを、主治医に詳しく聞いてみてください。眼底の病気を診断したり治療したりするためには、悪化する可能性があっても白内障手術を優先させる必要があることもあります。また、白内障手術をすることが特に影響しないような黄斑部の状態もあり得ます。まずは、黄斑変性について詳しくお話を聞いてみてから、手術するべきかどうかを決定するのがよいと思います。

81. 帯状角膜変性 201402

 私の父は、眼に炎症を何回か起こしたことがあり、それ以来眼科に通院しています。最近になり炎症は起こしていないようですが、視力が低下してきていて白内障のためと説明されています。先日、担当の先生から、「帯状角膜変性」と言われたそうです。くろめが白くなっているそうです。なんでも、カルシウムがくっついてしまうとか。このままどんどん白くなって見えなくなってしまうのでしょうか。原因は何ですか。治療方法や、日常生活で注意する点があれば教えてください。(32歳女性)

 帯状角膜変性は、リン酸カルシウムが角膜に沈着していくものです。多くの場合は時計で言うと3時や9時の水平位置の周辺部分から中央に向かって白い混濁が伸びていきます。原因は全身的な理由と眼の病気による場合があります。全身的なものは腎臓の病気や副甲状腺機能亢進症やサルコイドーシスという病気などで血中のカルシウムが多くなっている場合です。眼に原因がある場合は、ぶどう膜炎という病気などで慢性に炎症を起こす方や網膜剥離の手術をしてその時に眼の中に油を入れた方などに起こります。しかし、原因がよくわからない場合もよくあります。まずは、血液中のカルシウムが高くなっていないかを調べてもらって、もしカルシウムが高くなっていれば内科の先生にそれを治してもらう必要があります。ただ、一度角膜にカルシウムが沈着してしまうと血中のカルシウムが正常になっても帯状角膜変性が治らないこともよくあります。日常生活で注意することは特にありませんが、原因をよく調べてもらってください。瞳の中央部分まで濁りが来ていない場合には視力低下の原因にはならない場合が多いです。瞳の中央まで病変が及んできた場合には、沈着したカルシウムを剥がす治療法があります。一つは薬を使って剥がしやすくしておいてからメスなどそぎ取る方法で、もうひとつはレーシックなどに利用するレーザーの機械で角膜の表面を削ってしまう方法です。剥がした後はそのままでは痛いのでソフトコンタクトレンズをつけておき目薬の治療が必要になります。術後に視力が回復することが多いですが、屈折状態が変わってしまうことがあります。帯状角膜変性は、それほど速く進行しないことも多いですが、定期的な経過観察が必要です。

80. PC用メガネはどうか 201401

 仕事でパソコンをよく使います。以前は何となく疲れを感じていましたが、最近すごく目が疲れます。メガネ屋さんに行ってみるとPC用のメガネを勧められました。最近、テレビなどの情報番組でもパソコンによるブルーライトが目に良くないと耳にします。PC用メガネ(ブルーライトをカットするもの)を作った方が良いのでしょうか?ドライアイも少しあるとは思うのですが、目薬をさしたほうが良いでしょうか。(28歳男性)

 そうかもしれません。ただ、まずは眼科に行って診察をお受けになってください。疲れの原因として近視や遠視、乱視などがあるかをチェックし、眼鏡の必要性や他の眼疾患の有無についてなども検査が必要です。おっしゃるようにドライアイも病気の一つですから、正しい診断と治療が必要なことは言うまでもありません。ご指摘のようにパソコンやタブレット端末などの液晶画面からはブルーライト(可視光線の青色波長領域)が出ることが近年問題になっています。紫外線が眼に良くないことは明白ですが、ブルーライトも長時間浴びていると網膜に良くないことがわかってきました。ただし、その端末からどれくらい眼に影響する量が出ているかはよくわかっていません。あまり気にしなくても良い可能性すらあります。一方でドライアイの患者さんにはブルーライトは、健康な方よりも見えにくく感じたり疲れやすくなったりする可能性も言われています。つまりドライアイ患者さんでは、眼表面の涙が安定しないため青色の波長の光が散乱しやすいために見えにくくなると考えられています。この見えにくさについてはブルーライトを軽減させるPC用メガネの着用で改善することがあります。一方でブルーライトが睡眠と深く関わっていることもわかってきました。したがって、ずっとブルーライトを制限しているとよくない可能性もあります(これについては次回書きます)。まずは眼科受診をお勧めします。目薬を使うべきかどうかもお尋ねください。

79. 網膜剥離とは? 201312

 先日、急に目の前にゴミのようなものが多数見えるようになって眼科を受診したところ、網膜剥離と言われました。すぐにレーザーの手術をしてもらい、一応治ったということです。ただ、ゴミのように見えたもの(飛蚊症というのだそうですね)が、少なくはなったというものの1か月以上たった今もずっと見え続いています。治療してくれた医師は気にするなというのですが、気になります。一生このままなのでしょうか。どうして手術したのに、飛蚊症がなくならないのでしょうか。教えてください。(54歳男性)

 網膜剥離というのは、カメラで例えますとフィルムに相当するところの網膜という組織に穴が開いてそこから眼内の液体(液化した硝子体)が入り込み、眼球壁から剥がれて内側に突出してしまった状態です。剥離した網膜は放置すれば次第に網膜全体に及んでいき、失明していきます。緊急治療が必要な病気で、発症率は10000人に一人程度と言われます。網膜剥離が小さい場合にはご相談者のように緊急にレーザー治療を施行します。レーザー治療は剥離していない部分の網膜を焼き付けて剥離の進行を抑えるものであり、飛蚊症をなくすものではありません。網膜剥離が大きくなると、レーザー治療で治すことは難しく、入院してメスを入れる手術をすることになります。ご相談者の場合には恐らく裂孔原性網膜剥離といわれるもので、突然の飛蚊症(このQ&A No.4「飛蚊症」参照)を自覚した直後に発生する場合が多いです。この飛蚊症は、混濁した硝子体であることが多く、引きちぎられた網膜のかけらや裂孔部の出血による場合もあります。いずれにしろこの場合の飛蚊症の多くは、次第に数が減っていきます。ただ、一部の硝子体の混濁は残ることもよくありますから、ずっと見え続けることも起こりえます。指導されているように、気にしないことが大切です。白い壁を見て飛蚊症をわかりやすくしたり、青空を見上げて飛蚊症を探そうとしたりすれば、「ずっと見え続ける」ということになってしまいます。しかし、ずっと見え続いていても心配ありません。視機能には全く影響がありません。ただ、気にしていなかったにも関わらずに、再度急激に飛蚊症が生じた場合には、また別の部分の網膜剥離が生じていたり、別の病気であったりすることがありますから、すぐに受診することが大切です。網膜剥離には、裂孔原性のもののほかに、滲出性のものや牽引性のものもあります。

78. コンタクトレンズを作るのはどこで? 201311

 若い時分からの近眼(きんがん)で、高校生の時からずっとコンタクトレンズをつけてきました。かれこれ30年になります。初めはハードコンタクトレンズをしましたが、すぐにソフトコンタクトレンズになり今に至っています。中学生の娘にもソフトコンタクトレンズをさせようと思いますが、コンタクトレンズはどこで買うのがよいのでしょうか。友人は、インターネットで購入しています。娘はまだ若いので、あまりいい加減にはしたくないのですが、うちの近所の眼科クリニックでは安売り店に比べると同じ商品でも大分高いです。私が購入しているお店にも医者はいますが、一言もしゃべりません。そこで作るのは少し心配なので教えてください。(49歳女性)

 コンタクトレンズ(以下CLと略します)は、国内では大きく分けると、一般の眼科診療所(の併設コンタクトレンズ店)、安売り専門コンタクトレンズ販売店、インターネットのどこからでも購入できます。ただし、CLは薬事法の高度管理医療機器クラスⅢに属している医療機器です。クラスⅢというのは、心ペースメーカーなどと同じ範疇であり、間違った使いかたをすると人体にかなり強い影響が出るものとされています。したがって、CLを購入するのは一般の眼科診療所か、もしくはそこで処方箋を発行してもらってから安売り専門店で指定通りのCLを購入するのがよいと思います。もちろん定期検査は、眼科医の診察をお受けになってください。安売り専門CL販売店にも医者はいますが、残念ながらアルバイトもしくは眼科を専門としない医師の場合が多く、そのようなCL販売店に勤務する眼科専門医は著しく少ないのが現状です。ですから貴方がいわれるような「一言もしゃべらない」のです。インターネット販売も安売り専門店も患者さんの健康を守るためにCLを販売しているわけではなく、単に自分たちの商売をしているだけです。患者さんの目がどうなろうと知ったことではないという立場です。CLをはじめて作る場合はもちろん、定期検査も必ず眼科専門医の診察をお受けになってください。適切な指導が受けられます。長いこと安売り専門店で購入していた方が、不可逆性(元に戻らない)の眼の病気になってしまったり、白内障の手術が適応なのに頻繁にCLを作り替えさせられたり、定期検査の指導が不適切なために重症な結膜炎にかかってしまったりするケースが、最近は非常に多いです。また、カラーコンタクトレンズを、医師の診察なしでインターネットや雑貨屋で買って装着したことにより、眼障害をおこす方も急増しています。CLは必ず眼科専門医の診察を受けてください。

77. メガネを作るのはどこで? 201310

 近眼(きんがん)で、小学生の時からずっとメガネをかけてきました。最近は、仕事で、パソコンを見ることも多いのですが、どうも疲れやすくて、メガネを作り直そうかと考えています。子供のころからすると多分10回以上メガネをつくりかえてきたと思いますが、今まではいつもメガネ屋さんで作っていました。友人に相談したら彼はいつも眼科へ行って処方箋をもらってきて、メガネを作るのだそうです。メガネはメガネ屋さんで作るものと思い込んでいたので、少しびっくりしました。メガネは眼科で作るのがよいのでしょうか。それともメガネ屋さんで作るのがよいのでしょうか?最近はすごく安いメガネを売る店も出ていて、どこで作ればよいのか正直迷ってしまいます。 (43歳男性)

 日本では、メガネ屋さんへ直接行ってメガネを作る方も大勢いらっしゃいますが、正解は、まず眼科を受診して、病気がないかどうか診断してもらってから、メガネの処方箋を出してもらうのがよいと思います。処方箋をもってメガネ屋さんへ行ってください。もちろん眼科の併設眼鏡店で作ってもらうのも良いですが、眼科で診断をしてもらってから眼鏡装用試験をして処方箋をもらえば、併設店で購入しなくてもかまいません。好きなメガネ屋さんへその処方箋を持って行かれればよいと思います。メガネ屋さんの中には、よく勉強している方もいて眼科へ行かずに直接メガネ屋さんへ行ってしまった患者さんに、まずは眼科へと教えてくれる良い方もいらっしゃいますが、まだまだ少ないです。眼科で処方を受けて作ったメガネと直接メガネ屋さんで作ったメガネを、どれくらい正しく出来ているか調査したところ、直接メガネ屋さんで作ってしまったメガネに問題があることが多いという調査結果が出ています。眼科の外来では、過矯正のメガネだったり、まず作るべきは遠視のメガネだったのに老眼鏡だけを先に作らされてしまったり、病気の治療が優先されるべきだったのにその前にメガネを買わされてしまったというような症例に、良く遭遇します。もちろん、眼科で渡された処方箋の記述に間違いがあることもまれには起こりますが、頻度的には少ないです。次に、メガネ屋さんの中でどこを選ぶのがよいかですが、これは難しいです。認定眼鏡士という制度がありますので、そのメガネ屋さんに認定眼鏡士がいるかどうかも参考にしてはどうでしょうか?メガネが出来上がった後で、処方を受けた眼科へ再受診して、正しく出来ているかどうか眼科医にチェックしてもらうことも大切です。

75. 先天ぶどう膜欠損 201308

 4歳の男の子ですが、瞳の形に異常があり、眼科を受診したところ「虹彩コロボーマ」と診断されました。そう言えば、眩しそうにしていることがあったかと聞かれれば感じる程度で、あまり何の症状もありませんでしたし、3歳児健診でもひっかかりませんでした。今のところ視力にも問題がないようです。先天的な異常で治らないと言われました。これから何か気をつけることがありますか?(28歳母)

 虹彩、毛様体、脈絡膜の3つは、眼球の内側を覆い、暗室の役目を果たす血管が多い組織で、総じてぶどう膜と呼ばれます。ぶどう膜は発生学的に、上から包み込まれるように出来上がってきますので、先天的に下側に欠損部分ができてしまうことがあります。これをぶどう膜欠損(ぶどう膜コロボーマ)と言いますが、虹彩コロボーマもこれの一つです。虹彩コロボーマは、瞳の下の方が丸くなく鍵穴のような形に見えます。詳しく検査しなければわからない程度の軽いものから、無虹彩と言って虹彩が全く無いような症例や大きな脈絡膜欠損となっている重症なものまでいろいろなタイプがあるといわれています。遺伝性の場合もありますが、そうでない場合もよくあります。性差はあまり言われていません。欠損の範囲が網膜の中心部である黄斑部や視神経を巻き込んでいると、視力の発達も不良です。小角膜や小眼球、視神経の異常や斜視・眼振など他の先天異常を合併することもあります。また、経過中に白内障や緑内障、網膜剥離などが発生する場合があります。しかし瞳の異常だけの場合には眩しさ以外の症状がなく、機能上全く問題がないこともあります。まずは弱視にならないようにすることが大切です。今の年齢から考えますと、まだ視力の発達段階と考えられますから、これからも通院を続けてください。

74. アンチ・エイジング 201307

 老人性白内障と言われ数年来近くの眼科に通っているのですが、黄斑変性があると指摘されました。まだ発病前のようなのですが、眼科の先生からアンチ・エイジングのことを聞きました。眼科の先生から生活指導をされることは初めてで、少し驚きました。甘いものが好きで少し太っているのですが、糖尿病ではありません。食べ過ぎが良くないということはよくわかるのですが、白いご飯が大好きです。おかずはなるべく少なくして好物のご飯も減らし気味にしています。それだけではだめでしょうか?運動しろとも言われたのですが、小さいころからの運動音痴で好きではありません。また、少し神経質なところがあるのですが、それもよくないというお話でした。何に気をつければよいのでしょうか。(58歳、女性)

 アンチ・エイジングは、端的には年を取らないようにすることですが、老化によって起こりやすい病気を未然に防ぐ効果があり、近年日本でも抗加齢医学会が発足され目覚ましい進歩を遂げている分野です。眼科では白内障や加齢性黄斑変性などに効果が期待されるほか、ドライアイが治ったという報告もされています。アンチ・エイジングの3つの基本は、まず腹八分目です。カロリーが多すぎると老化が進みます。どちらかというとおかずは多種類のものを通常量、特に野菜は多く食べてください。炭水化物であるご飯やパン・麺類は少なめにするとよいですが、中でも血糖を急激にあげる作用の強いご飯はより少なくした方が良いと思います。次に、適度な運動が大切です。早歩きするだけで構いません。ゆっくりとした散歩ではなく汗が出るほどなるべく早く歩く方が運動になります。1週間に2~3回20分程度で良いので汗をかくぐらい歩いてください。何かスポーツをしなくてはいけないわけではありません。脚が悪い場合にはプール歩行をお勧めします。3番目に重要なのは、笑顔です。絶えずしかめ面をしていると早死にするという報告があります。この3つを実践すれば立派にアンチ・エイジングです。黄斑変性にもなりにくくなると思います。黄斑変性に限っては、ルテインが含まれたサプリメントの効果が証明されていますのでお試しになることをお勧めします。

73. 強膜炎・上強膜炎(しろめの充血がひきません) 201306

 先日、目の充血が続いて痛みもあったため、眼科を受診したところ、上強膜炎と言われました。以前にもなったことがあります。リウマチがないかと聞かれたのですが、ありません。お酒の飲み過ぎ?のための数値が高いと言われていますが、それ以外は健康診断でも全く引っかかりません。眼科の先生は、あまり原因はわからないが時には膠原病が関係しているかもしれないと言われました。目薬をもらって痛みはひきましたが、充血はまだ続いています。このままでよいでしょうか?何か重症な病気でもあるのでしょうか?(45歳、男性)

 強膜とは、眼球を包んでいる比較的固い組織で、透明な角膜から続き眼球の後ろ3分の2を覆い眼球としての形態を保持するものです。眼球の最表面である組織の炎症である結膜炎よりも少し深いところの炎症が上強膜炎で、さらに深部の炎症が強膜炎です。強膜炎では上強膜炎を併発しており、どちらもそれほど多い疾患ではなく、原因が特定できないことも多いため厳密に区別することが難しい病気です。上強膜炎の方が痛みは軽く、予後良好な疾患で、多くは原因不明ですが、まれに関節リウマチなどの膠原病や血管炎の一症状として認められることがあるとされます。強膜炎は痛みが強く、約半数に全身的な基礎疾患が認められ、最も多いのは関節リウマチです。治療がうまくいかない場合には失明することもあります。上強膜炎を強膜炎の軽症型とするのは正しくないとされます。上強膜炎では、ステロイドの点眼でよくなることが一般的ですが、強膜炎では、ステロイドの内服が必要となります。強膜炎では、治療しているにもかかわらず強膜が壊死して薄くなり穴があいてしまう場合があります。初期には正確には区別できないこともよくあり、経過から判断することがよくあります。相談者の場合には、上強膜炎の様ですからそれほど心配しなくてもよいでしょうし、また、原因が特定できないことがほとんどですから、今のまま通院を続けていれば問題ないかと思います。